ガルロチ Garlochi閉店

– 2018年4月 –

「ソニアジョーンズ東京店10周年感謝祭特集号」掲載

ソニアジョーンズの社長 村松さんが運営されている新宿 ガルロチが7月いっぱいで閉店する事を知り本当に残念でなりません。

悲しいお知らせが次々と入り胸が張り裂けそうです。

ガルロチの舞台に立たせていただける機会をいただけた事、

スペインでもトップレベルのアーティストばかりを招聘されていたガルロチの神聖なる舞台でラティードの表紙撮影をさせていただけた事、

数ある踊り手がいる中でソニアさん発刊のラティードに2回も地方の私達を選んでくださっていた事、感謝しかありません。

日本のフラメンコレベルが高いのは本物をこうして継続し提供いただいていた村松社長他、スタッフの皆さまのおかげです。

すごく素晴らしいアーティストが来ていても、地方者にとって足を運び続ける事の難しさに断念していた事はやはり後悔となって押し寄せてきます。

やった後悔よりやらなかった後悔がどれだけきついものかもう充分に理解しているはずですが、現実との狭間でもがくしかありませんでした。

芸術関係にとっては本当に厳しい今だと感じずにはいられません。

先頭をきり行動し、周りに幸せや充実感を与える人達が一番にダメージを受ける理不尽さに胸が張り裂けそうです。

フラメンコスタジオもスタジオを構え教えている方とスタジオを持たずに教えている方、

どちらを選択しているのも自身ですが、スタジオを構えている方が周りに提供できているものは確実にあると願いたいです。

スタジオという箱はどれだけ小さくてもそれに付随するものが、あまりにも時間、費用、労力を奪っていき、気力までももぎ取られそうになる時があります、こんな地方ででもです。

こういう状況が続けば、誰も何も提供できなくなる、率先して動かしていく人達の行動力さえへし折ってしまう。

目に見えない感性は目に見えるもの以上にパワーがあり人の心へと届く分、目に見えないものは見落とされやすいものなのかもしれません。

この4年に渡りタブラオ フラメンコ ガルロチが提供したもの、

人に与えた潤いはしっかりと根付いていくと思います。

どうか早くコロナの収束を願う他ありません。